2024-08-10 お腹も胸もぽっかり
どうやらカチューシャはそばにいてあげないとご飯が食べられないらしい。いたずら坊主の目をしながら手に飛びかかってきたり、カササギを狩ってもぐもぐと食べているような野生児だから繊細な部分に気づくのに時間がかかった。月曜の朝、庭で静かにうずくまったままこちらを呼ぼうともしないから心配して近づいたらか細く鳴いて、どうしたの?ご飯食べたの?パテ食べる?と話しかけたらとぼとぼついてきてご飯を食べた。いつもなら食べ始めたらカチューシャを残して「じゃあねー」とその場を去るのだが、食べるところをずっと見ていてあげたら長い時間かけてパテとカリカリと水を三角食べして、満足したらすっかり元気になった。
それからというもの、食べるときにはずっと側についていてあげることにしている。食べ終わった、と顔を上げても念の為もういちどお皿を振って混ぜてあげるとまだ食べる。今までカリカリが全く減らなかったけれど(きっとどこかで鳥でも食べているんだろうくらいに思っていた)、本当はこんなによく食べるのだった。
その後、こころなしかしょっちゅう「淋しい」と鳴いてくることが少なくなった。もしかしたらお腹が空いていることと、淋しいこととの区別がつかないのかもしれない。お腹と胸は近いもんね。気づかないでごめんよ。
しかし猫は人に時間を浪費させる達人だな。いくらでもそばにいて欲しがるので、やっぱりそれはちょっと無理。